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放射線測定器で正しく測定するためには
放射線測定器には、α線やβ線用の表面汚染計、γ・X線用の空間線量率計など、多種多様な測定器があります。 テレビなどの報道では、γ・X線用の空間線量率計(サーベイメータ)を用いて測定されている報道がされているので、その測定器を中心に説明します。
1.放射線測定器の特性について
(1) 感度:測定できる最小の線意率や線量のこと
(2) 方向依存性:上下・正面・後などの方向により測定値が変化すること
(3) エネルギー依存性:α線を放出する核種には、核種毎にエネルギーの違いがあり、その違いにより測定値が変化すること。
(4) 再現性:同じ場所や高さで測定して、同じ測定値が出ること
(5) 自然漏えい、ゼロ点移動、フラツキなど:自然放射線などのこと
(6) 直線性:測定器に照射した線量(率)と測定値との問が比例する
(7) 温湿度特性:気温・湿度・気圧が変化することにより測定値が変化する
(8) 応答特性:測定値が一定になるまでに要する時間
以上のことから、放射線測定器には、検出器(GM管・半導体など)の違いなどにより様々な特性があり、測定誤差が生じます。
2.測定法について
放射性物質から出る放射線は、距離の「逆二乗」に比例して強くなった、弱くなったりします。たとえば放射線の測定値が1mで「100」とすれば、2mでは「25」になり、O.5mでは「400」になります。 よって、同一場所でこれと同じ測定値が出た場合は、測定対象物表面に放射性物質があることになります。
なお、放射性物質が地面より数センチ下にある場合は、このとおりにはなりません。 理由は、土などにより放射線瀞吸収され散乱するからです。放射線は、物にあたると吸収されエネルギーが弱くなったり、跳ね返って別の方向に飛んでいくのです。よって、特に測定する対象物からの距離が重要です。
(1) 測定器のバッテリーチエックを行い、電池があることを確認する。
(2) 測定器に電源を投入してから、測定モードで指示値が安定するまで1分程度、ウォーミングアップする。
(3) 測定する対象物から一定の距離(できれば2点以上)をとって、測定する。 例:棒をノコギリで正確に切って、1b、0.5b、O.1bなどの測定したい長さにする(金属は避ける:散乱線が増えるため)。なお、測定器で測定し、有意値が出ない場合は、棒の長さを短くする。
(4) 使用している測定器の取扱説明書などから、一番良く測定値が高く出る方向を確認して測定する'(測定対象物と測定器の方向を一定にする。)。
(5) 同一場所の測定を10秒毎などに3〜10回ほど測定し、測定値が大きく変化しないことを碓認する。できれば、測定値を紙に記録し、平均値、最大値、最小値を記録する。さらに、関数電卓がある方は、標準偏差値も計算して記録する。また、パソコンが得意の方は、これらの計算をエクセルで作成してみて下さい。
(6) 測定日、天気、気温、できれば湿度も記録する(厳密には、湿度で測定値が変化する可能性があります。)。電離箱の測定器の揚合は、気圧も必要です(厳密には、気温・気圧の補正力が必要です。)。
(7) その他として、なるべく直射日光や高温多湿を避けて測定を試みて下さい。
3.追 伸
最近では、β・γ線用の表面汚染計でわらの汚染検査を行う映像が流されていますが、よほど線量が高いのでしょう。あの測定器は、時定数にもよりますが一箇所で10秒程度、固定して測定しなければ正確な測定が出来ない測定器なのです。聞いた話では、福島の福島原発事故時の汚染チェックレベルは、10万ベクレルだそうです。簡単に計算すると、5千Bq/cm2以上になります。10cm2あたりに換算すれば50万ベクレル以上となる数字です。その牛を世話していた農家の方の内部被ばくが大変心配されます。
現在の福島における汚染チェックレベルを誰が何を根拠に決めたものか、公開するべきでしょう。
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