第3回WTO閣僚会議がアメリカのワシントン州シアトルで開かれていることが、昨夜、一部のNGO組織が大暴れしたというニュースで伝えられました。こうした暴徒とは無縁であることはいうまでもありませんが、私たち農民連の代表も参加しています。現地から届いた報告の第1便をそのまま紹介します。
11月27日、午後3時過ぎに成田を発ち、同じ27日朝7時にシアトルに着くという不思議な体験をしながら、WTO第3回閣僚会議へのアピールと世界のNGOと農民組織と交流する旅は3日を過ぎました。
この3日間の行動で一番感激したことは、全米家族農家連合(NFFC)のビル・クリスソン会長、ジョン・キンズマン副会長(みんな農民です!)と交流したことです。
交流は28日、17時30分〜19時30分に行なわれましたが、MFFC自体がNGOイベントをいくつか主催・共催しており、とても多忙な中で2時間も時間を割いてくれたことは驚きでした。
@ アメリカと日本という世界で最も資本主義的な国で、家族農業を守ろう、国民に安全な食べ物をという組織が確固として存在することを確認しあったこと。
A 日本の自給率の低さ、ミニマム・アクセス米の押しつけ、その中で4割も減反が強制されている事実に、NFFCの皆さんが本当に驚いていました。
B WTOと1996年農業法のもとで、トウモロコシ価格が1995年と同じ水準に下がり、わざと農機事故を起こして生命保険をもらうという形の自殺が相次いでいる、さらに農外に就労することが増えた結果、離婚がペストのように広がっている−こういう状況のもとで、「政府はアメリカ農業の成功をいうが、家族農業に起きている事態には一言も触れていない。農家の半数以上はNFFCに同調していると思う」−などの発言に胸をつかれたこと。
C 日本に行ったことがあるという女性からは、「小規模の家族農家がいろいろなところで食べ物を作っていること、しかも持続的で健康的な農業を営んでいることに大いに学んだ。WTOがある限り家族農業は守れない。互いに学び合い、協力しあって農業を守ろう」という発言があったこと−−
などなど実り多いものでした。
NFFC側から、「初めて日米の家族経営組織が話し合い、共感したことを共同で発表しようではないか」という提案があり、なるべく簡潔に、お互いの手をしばらない内容で、NFFC側から英文を作ることにしました。まだ届いていませんが、「今後とも交流を深める」程度の線でやりたいと思いますが、いかがでしょうか?
朝から夜まで、必ずしも私たちの意のままにならないツアーをしている事情をお含みおきの上ご検討下さい。ハードな日程と慣れない旅ですがみんな元気です。
(11月30日1時50分 真嶋良孝)
◆ 虫けら以下だな
じつは、もう一つオチがつきます。
「自分の食い扶持を稼ぐだけだったら虫けらだってやってる。だけど、オレたちは、その食い扶持すら稼げないんだから虫けら以下だなぁ」と、リストラ就農の袋小路さんと2人で笑い合ったというおそまつ。
それでも意欲だけはデッカイのさ。